出水・天草ロマンシャトルバス

隠れキリシタンや漁業の町としての歴史、おいしい海の幸、海に沈んでいく素晴らしい夕日。知れば知るほど魅力的な天草エリア。写真映えする数々のパワースポットをご紹介します。

見渡すかぎりの絶景「遠見山公園」

遠見山公園

天草は海や山に囲まれた自然豊かな街で、絶景スポットが数多く点在しています。今回訪れたのは、牛深市街地を一望できる「遠見山公園」。展望スポットの近くに駐車場があり、登山の苦手な私でも問題なし! 普段着のまま景色を楽しめる場所になっています。

遠見山公園

山頂付近は場所によって見える景色が異なります。島が見えたり、港が見えたり、市街地が見えたり。また、山の斜面には冬から春にかけて、45万本のニホンスイセンと5万本の西洋種のスイセンが咲くそうです。別名「すいせん公園」とも呼ばれています。

遠見山公園

「遠見山公園」は夕陽鑑賞スポットでもあり、その美しさは「天草の夕陽八景」に選ばれるほど。一面に咲くスイセンと海に沈んでいく夕陽の絶景…想像しただけで感動します。季節や時間によって見える景色が変わるので、いつ来ても新しい発見がありそうですね。

遠見山公園

山頂とは違う場所に展望台を発見。早速登ってみると、牛深市街地の眺望が広がっていました。地元の人曰く、日没後には牛深ハイヤ大橋のライトアップも見ることができ、夜景を楽しむのにも良いとか。みなさんも自分のお気に入りの風景を見つけに出かけてみてください。

【遠見山公園】

海の幸を堪能「道の駅 うしぶか海彩館」

道の駅 うしぶか海彩館園

「道の駅うしぶか海彩館」は牛深の海の文化をテーマにした複合施設で、特産品が購入できる物産館や、いけす広場、漁業について学べる歴史資料館などが一堂に集まっています。広場の巨大いけすの中はたくさんの魚が! 海の中の世界を覗いているような気分になります。

道の駅 うしぶか海彩館

ランチは地元の新鮮な海の幸が味わえる「レストランあおさ」へ。店内では海や牛深ハイヤ大橋を眺めながら食事を楽しむことができます。今回はせっかくなので橋を間近で眺めることができる座敷席をチョイス。下から見上げる橋は大迫力です。

道の駅 うしぶか海彩館

メニューは御膳や定食、丼ものなど、旬の食材を使ったメニューがありどれも美味しそう! その中から海鮮丼・天ぷら・お浸し・お吸い物がセットの「やさしい御膳」を注文。天草市の管理栄養士が栄養バランスや塩分を考慮してあるメニューだそう!

道の駅 うしぶか海彩館

ひと口ごとに旬の美味しさが口の中で広がっていきます。魚介類が新鮮で素材の味を存分に堪能できるが嬉しいポイント。あっという間に完食! 景色を眺めながら美味しいご飯を食べて、お腹も心も大満足できるスポットです。

【道の駅 うしぶか海彩館】

  • 住所/熊本県天草市牛深町2286-116
  • アクセス/
    • ・牛深港から車で約1分
    • ・「牛深港」バス停そば
  • TEL/0969-73-3818
  • 営業時間/(物産館)9:00〜18:00
  • (レストラン)11:00〜20:00(LO19:30)
  • 定休日/(物産館)なし、(レストラン)第3火曜、年末年始
  • WEBサイト/https://www.t-island.jp/spot/19

天草の歴史が凝縮「カトリック﨑津教会・﨑津集落」

カトリック﨑津教会・﨑津集落

キリスト教の潜伏期から復活期の足跡が残る「﨑津集落」。中でも﨑津教会は世界文化遺産に登録されています。集落の中でこの場所だけヨーロッパのような風景。流れる雲と青空をバックに凛々しく建っているのが美しく写真を何枚も撮影しました。

カトリック﨑津教会・﨑津集落

教会の壁は途中から木造建築に変わっています。これは当時の資金不足が原因で、灰色のコンクリート部分と白色の木造部分が混在する教会堂となったそう。歴史背景を知って見学すると、この場所の見え方が変わります。

カトリック﨑津教会・﨑津集落

教会の見学を終え﨑津集落へ。途中、漁師の作業場として使われていた「カケ」という場所を見つけました。ここは網の手入れや干物干しなどに利用された場所で、集落の見所の一つでもあるそう。静寂の中に心地よい風が吹いていて、居心地が良い場所でした。

カトリック﨑津教会・﨑津集落

最後に「﨑津諏訪神社」へと向かいました。鳥居越しに教会を望むことができる不思議な光景で、これこそが「﨑津集落」らしい景色かなと思いました。歴史に興味のある方にも、ない方にも魅力的な場所なので、天草に訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。

【カトリック﨑津教会・﨑津集落】

ラピュタの世界「西平椿公園」

西平椿公園

「西平椿公園」は東シナ海が一望できる海岸沿いにある公園。ここには通称「天草のラピュタの木」と呼ばれるアコウの巨木があり今話題のスポット。駐車場から約100m歩いた先にあるようです。どんな木と出会えるのかドキドキしながら出発です。

西平椿公園

遊歩道にはたくさんのツバキの木がありました。この公園はヤブツバキの自生地としても有名で、2〜3月には約2万本のツバキが咲くそうです。園内にある「椿の展示園」では約15種の世界の椿を見ることもできます。

西平椿公園

歩いていると目の前にアコウの木が現れました。まるでアニメの世界、圧巻の景色です。近づくと根が巨石を包み込むように幾重にも張り巡らされていて、生命力をダイレクトに感じられます。訪れる人に元気を与えてくれる、まさにパワースポット!

西平椿公園

帰りに水平線に沈む夕日を眺めて、さらにパワーをもらうのもおすすめ。海に面したベンチに座って刻々と沈む夕陽を眺めると、日常の嫌なことを忘れさせてくれます。前向きになりたい時、癒されたい時に行きたい場所です。

【西平椿公園】

日本の夕陽百選「十三仏公園」

十三仏公園

「十三仏公園」からは、天草西海岸の代表的な自然景観が一望できます。駐車場を降りてまず向かったのは、白鶴浜が見える場所。目に飛び込んできたのは白い浜に透明度抜群の青い海。真夏は海水浴客で賑わうそうです。

十三仏公園

白鶴浜を眺めたあとは展望台へ。北の方面に目を向けると天然記念物「妙見浦」が西陽に照らされて神々しい風景が。この場所は「日本の夕陽百選」に選ばれている上、歌人・与謝野晶子さんも歌を残すほどで、夕日の美しさは折り紙付きです!

十三仏公園

海に沈む夕陽を眺めていると水面に光の道ができ、太陽が雲に入ると、光芒が一隻の船を照らしました。旅のクライマックスを見事に演出してくれましたが、一日の終わりを感じて少し切ない気持ちにも…

十三仏公園

太陽が沈んだ後も、空をピンクやオレンジに染め最後まで楽しませてくれました。水平線に沈んでいく夕日は心を穏やかにしてくれます。みなさんも天草の自然の美しさにぜひ、癒されてみてくださいね。

【十三仏公園】

トリップフォト