鹿児島県北西部、約40㎞にも及ぶ海岸線と山々に囲まれた阿久根エリア。雄大な自然が生み出す眺望と、古いものを大事にしながらイノベーションを起こす人々の想いが詰まったスポットをご紹介します!
まず向かったのは絶景として知られる「⽜之浜海岸」。東シナ海の荒波に洗われた奇岩奇礁が乱⽴する景勝地です。ふと「⽜之浜」バス停に目をやると、岩上に立つ鳥居が。「雀瀬(すずめぜ)」と呼ばれる⽜之浜海岸のシンボルだそうです。
バス停横の階段を下りると、目に飛び込んでくるのはどこまでも続く透明度の高い海。晴れていれば30㎞先の甑島列島が望めることも。防波堤の上で美しい海を眺めていると、心地よい潮風と波の⾳に、心が癒されていくのを感じます。
浜辺に降りて間近で岩礁を見ると、ゴツゴツした黒い岩石があちらこちらに。これは様々な泥岩や砂岩が複雑に絡み合ってできた堆積物の一種。恐竜がいた時代のものらしく、鹿児島県で最も古い地層でもあるようです。
空と海に少し霞がかかり、どこかアンニュイな表情を見せる牛之浜海岸。岩上の朱い鳥居が白く見え、ほんの一瞬、神様が舞い降りたかのような神秘的な光景と出会えました。泣きたくなるほど美しい絶景とは、まさにこのことです。
【牛之浜海岸】
- 住所/鹿児島県阿久根市大川
- アクセス/
- ・「阿久根北IC」から車で約10分
- ・肥薩おれんじ鉄道「牛ノ浜駅」すぐそこ
- TEL/0996-73-1114(阿久根市商工観光課)
- WEBサイト/http://go-akune.jp/spots/detail/43
阿久根駅から歩いて15分(車で3分)程の場所に、お土産ショップやカフェ、特産品工場など、見どころがぎゅっと詰まったビルがあります。リノベーションされた3階建てのビルの1階には「たい焼きとお土産処」と書かれた店頭幕が。
阿久根市で獲れる「ウルメイワシ」を干物にした「旅する丸干し」や、特産品がイラスト化されたハンカチなど、ユニークでカワイイお土産品の数々にときめきがとまりません。作り手のこだわりがある商品ばかりで選ぶのが大変なほど。
注文後に焼き上げるたい焼きの香ばしい匂いに惹かれ、つぶあんや抹茶&白玉、季節限定の栗が入った5個セットを購入。栗のたい焼きを頬張ると、外はカリッ、中はふんわりの皮と栗の甘露煮がゴロっと入った餡がマッチして一気に完食!
3階は宿泊施設で、地域の学校の椅子や漁船の集魚灯などがリメイクされて使われているそうです。「イワシのようにみんなが集まる場所」という名前の通り、お土産購入はもちろん、阿久根観光の拠点にもおすすめしたいビルでした。
【イワシビル】
- 住所/〒899-1626 鹿児島県阿久根市鶴見町76
- アクセス/
- ・「阿久根北IC」から車で約6分
- ・「市民会館入口」バス停から徒歩約1分
- TEL/0996-73-3104
- 営業時間/ショップ・カフェ 平日11:00~17:00、土日祝11:00~18:00
- ホステル チェックイン15:00~19:00、チェックアウト10:00まで
- WEBサイト/https://iwashibldg.jp/
「農園ガーデン空」は、庭園、農園、テラスカフェ、セレクトショップなどが揃う複合施設です。収穫体験や農園見学、特産品の購入、農園で育った旬の野菜や果物を使ったグルメのほか、ツリーハウスやスポーツが楽しめるエリアもあります。
「緑の魔術師」と呼ばれる庭園デザイナー・石原和幸氏監修の「石原ガーデン」をはじめ、庭園では四季折々の花や果樹など、たくさんの植物に出会うことができます。阿久根の特産で柑橘の王様「ボンタン」も立派に実っていました。
庭園を巡って植物を楽しんだ後は「テラスカフェ空」へ。せっかくなので自然を眺めながら食べようとテラス席を選びました。農園産レモンのショートケーキとレモンスカッシュは甘みと酸味のバランスが絶妙でとっても爽やか♪
「ここマルシェ」には農園内で作られた野菜と果実、ガーデニング雑貨、花苗のほか、鹿児島の特産品がズラリ。レジ横の自家製ジェラートにも心が揺れます。自家栽培の野菜と果物を購入し、豊かな自然を最後まで満喫しつくしました。
【農園ガーデン空】
- 住所/〒899-1602 鹿児島県阿久根市多田454-2
- アクセス/
- ・「阿久根北IC」から車で約7分
- ・「大林」バス停から徒歩約17分
- TEL/0996-73-3685
- 営業時間/コモレビ農園 体験時間10:00~17:00
- ひみつの花園 10:00~17:00(火曜日定休)
- カフェテラス空 11:00~16:00(火曜日定休)
- ここマルシェ 10:00~16:00(火曜日定休)
- WEBサイト/https://www.gardensora.com/
入口をくぐると駅とは思えないくらいおしゃれな空間が広がる「阿久根駅」。クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」や観光列車「おれんじ食堂」を手がけた水戸岡鋭治さんによるデザインで2014年にリニューアルされたそうです。
内装に木材をふんだんに使用した館内は、地域の人々が集い、交流できる憩いの場としても活用されています。カフェでお茶をしたり、図書コーナーで本を読んだりして過ごせるので、電車の待ち時間も退屈しませんね。
一画には阿久根港で水揚げされた新鮮な魚が味わえるレストランや特産品が買える売店も。迎賓館をイメージしてつくられた待合室ではミニコンサートやギャラリーが開催されることもあり、おもてなしの雰囲気が溢れています。
キッズコーナーには木の玩具が並び、見ているだけでもホッコリした気分に。木のボールプールは優しい肌触りで、子どもじゃなくても遊びたくなります。大人も子どもも楽しめる駅なので、列車に乗らない人もぜひ訪れてみてください。
【にぎわい交流館 阿久根駅】
- 住所/〒899-1616 鹿児島県阿久根市栄町1
- TEL/0996-73-4850
- 営業時間/キッズスペース・図書コーナー・売店 10:00~18:00
- 食堂 11:00~14:00
- カフェ 9:00~20:00
- 待合室ホール・お手洗い 7:00~21:00
- WEBサイト/http://go-akune.jp/special/station/index.html
- Facebook/https://www.facebook.com/akuneeki/